こんにちは、院長です。
当院は新しいせいか、セカンドオピニオン患者さんも多いです。
猫ちゃんが「チェリーアイだが手術が必要でしょうか」という相談でした。
確かにチェリーアイっぽいです。私も最初そうかと思いました。
チェリーアイというのは、瞬膜の裏にある「瞬膜腺」が結合組織を越えて飛び出してしまった状態です。
猫ちゃんの罹患率はかなり少なめです。なので本当にチェリーアイなのか、ワンちゃんよりも慎重な判断が必要だと思います。
結論からすると、この猫ちゃん、チェリーアイではなく「瞬膜軟骨の外反」でした。さらにレア!
猫ちゃんの報告は探してもなかなか見つからず…手持ちの専門書にはバーミーズでの報告があるとのことでした。
ワンちゃんの場合、根治的には軟骨の折れた部分の切除を行います。
猫ちゃんはいくつかの専門書を読みましたがはっきりした記載がありません。
現状、外反をピンセットで戻したところ良好に維持しているようです。
ワンちゃんの場合は大型犬種でよくあります。グレートデン、セントバーナード、ジャーマンシェパード、ワイマラナー、ニューファンドランド、レトリーバー系犬種、イングリッシュブルドッグなどが好発犬種の用です(VETERINARY OPHTHALMIC SURGERY, KIRK N. GELATT, JANICE P. GELATT, SAUNDERS ELSEVIER)。
開業してから、かなりレアな病気を診るようになりました。
眼のことで気になる点がございましたら、お気軽にご相談ください。