珍しい症状(個人的に?)の子が御来院されました。

「家から飛び出て一晩ガレージに潜んでいたら、次の日口が閉じなくなっていた」

というお話でした。

何かを拾い食いして、口の中に刺さっちゃったのかな?と思ったら

顎がズレていました。

タマちゃん。とっても大人しくて優しい子です。

下顎の関節が脱臼してしまったのでしょう。

レントゲンを撮るとこんな感じでした。

顎の関節の「突起」が「窪み」から飛び出てしまっています

間違いなく顎関節脱臼です。

起きたまま整復するのはとても痛いので、ちょっとだけ寝ていただくことにしました。

顎の関節をイメージしながら…

えい!

「カポッ」ってはまると思ったら、「ヌルッ」とはまりました

うまくはまってくれたみたいです!

「突起」が「窪み」にはまっています

処置後3日で確認したところ、再脱臼はありませんでした。よかった…

どんな関節でも、脱臼後時間が経てば経つほど整復は難しくなります。
難しくなるということは処置の時間的、金銭的コスト、身体的負担が上昇するということです。
また、整復後の再脱臼率も上昇します。
顎は珍しいですが、歩き方の異常など感じた場合はすぐに動物病院までお連れください。

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