皆さんこんにちは。院長です。
今回は、なぜワクチン接種をすべきなのか、に関してご説明いたします。
①狂犬病ワクチン
こちらは、ワンちゃんを飼われている方の
義務
です。
狂犬病予防法があり、正当な理由無くして予防しないことは法律違反であり罰則もあります。飼い主の皆様には法を犯していただきたくないので、是非接種していただきたいです。
「日本は狂犬病清浄国なのに何故予防しなければならないのか」との質問を受けることがあります。これに関しては
・もし日本に狂犬病が持ち込まれた時に、パンデミックを引き起こさないため
です。日本は島国であり、現在の検疫では持ち込まれる可能性はかなり低いそうなので安心していただきたいですが、まとめると、
✓狂犬病は人獣共通感染症であり、発症した場合ほぼ100%死亡する危険な感染症である
✓万が一日本に持ち込まれた場合、感染拡大させないためには70%のワンちゃんが予防接種を受けている必要がある
✓そのため、ワンちゃんの飼い主様にはワンちゃんの登録と予防注射を義務付けている
ということです。
②混合ワクチン
混合ワクチンを接種する理由は、あまり複雑ではありません。
混合ワクチンで防ぐことができる病気というのは、世の中にありふれた病気です。
ワンちゃんの場合はジステンパーウイルス、パルボウイルス、アデノウイルス、レプトスピラなどは、非常に重篤な症状を引き起こし、ワンちゃんを死に至らしめる可能性の高い感染症です。
ネコちゃんの場合もパルボウイルスはかなり重篤な症状を引き起こしますが、お外に出ていらっしゃるネコちゃんはネコ白血病ウイルスへの感染リスクが高く、将来的に血液系の腫瘍(ガン)発症のリスク因子となります。
混合ワクチンを継続的に接種していないということは、そういった病原体に非常に無防備な状態であり、いつどこで感染/発症してもおかしくない状況であると言えます。
いかがでしょうか?疑問点やご質問があればお気軽にご連絡くださいね。
それでは皆様、お大事になさってください。