こんにちは☀️院長です!

ニキビダニって聞いたことありますでしょうか?

最近診ないんです。

私が勤務医になり初めのころは良く見かけました。

見つけたら少しテンション上がります。

カイセンとかツメダニも全然診なくなりました。

ところがひょいっと突然舞い込む事もあります。

この子は13歳のチワワちゃんです。

「トリミング後急に皮膚が痒くなった」という主訴でした。

全身性の紅斑(赤みがあること)、脂漏(ベタベタすること)が認められました。

皮膚検査を行うと多数のニキビダニが認められました。

ニキビダニの治療は最近は月一回のノミマダニ予防薬で効果があることがわかっているため、まずはそちらを飲んでいただくこととなりました。

通常、ニキビダニ症は若齢、高齢、免疫抑制状態でなければ全身で増えることはあまりありません。

高齢なワンちゃんでしたが、とても若々しく元気であったため念の為血液検査を行いましたが、特に異常はありませんでした。

免疫抑制を引き起こす代表的な病気とは
○甲状腺機能低下症(ヒトで言うところの橋本病)
○副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)
○腫瘍性疾患
など

トリミングにて感染するものではありませんので、たまたま発症のタイミングと重なっただけでしょう。

1ヶ月もするとほとんど元通りでした。

以前は週1回の注射を行ったり、毎日内服したりしておりましたので、本当に治療が楽になりました。

獣医療も日々進歩しているなぁと感じますね。

参考になれば幸いです。

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