こんにちは、院長です。

涼しくなってきましたね!

夏場、皮膚や耳のトラブルが明らかに増加しておりました。

季節や湿度などの関連があると思われます。

さて、皆様の中に

膿皮症が治らず、ずっと同じ抗生剤を飲み続けている

という方はいらっしゃいませんでしょうか?

断続的に繰り返し服用している場合も含めます。

その抗生剤は効かなくなっている可能性が高いです。

反応が乏しい様であれば尚更です。

以前もお話いたしましたが、抗生剤はそれに対する耐性をもった菌を作り出します。

さらには皮膚や腸内の善玉菌も殺すため、アレルギー性の皮膚炎や腸炎引き起こしやすくなるという報告もあります。

そのため非常に慎重に使用する必要があります。

2年間、同じ抗生剤とステロイドを繰り返し使用しているがなかなか良くならないというワンちゃんがご来院になりました。

皮膚の「中」に膿が溜まって、はじけて「表面」に拡がるような膿皮症です。

長期的にわたり、抗生剤を使用している場合は、耐性菌ができている可能性がありますから、すぐに薬剤感受性検査に提出いたします。1週間ほどで結果が返ってきますので、その後適切な抗生剤に変更し、また同時にスキンケア(シャンプー、保湿など)を行います。

1ヶ月後はこの様になりました↓

膿皮症はほぼ消失し、毛も生えてきました。

それでも痒みが残っているため、感染が痒みを引き起こしている訳ではなく、おそらくアレルギーなどが根底にあるのだろうと推察されます。

治療を止められるわけではありませんが、少しでも身体に負担のかかる内服からの脱却は大変意義があるかと思います。

この後は、とにかく皮膚のコンディションを上げるためにスキンケアに重点を置いた治療となっていく予定です。

スキンケアを詳しく語ると長くなってしまうのですが、オススメしたいのは

セラミド含有のシャンプー、ローション、入浴剤
ω脂肪酸の補給
腸活(善玉菌の補給)

です。

私自身毎日やってます。因みに私は

セラミド含有ボディソープ→セラミド含有ローション→セラミド含有乳液
アマニ油
ビオフェルミンSプラス(3社くらい試してこれに落ち着いた)

です(誰も興味ないか)。

皮膚トラブルの多い動物さん、保湿&腸活しましょう!

スキンケアに興味のある方、是非ご相談ください!

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